| 豊洲だより〜学校便り(抜粋) |
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| 副校長 安藤 芳典 |
雨の季節も本格化し、ジメジメとした蒸し暑さがうっとうしい季節、梅雨明けが待ち遠しいです。私の自宅の周辺は、利根川流域の田畑に恵まれた地域で、この時期には昼となく夜となく蛙の声が響いています。5月の連休の田植えから二月ばかり、稲は順調に生長して青々とした葉を伸ばしています。40年も変わらず見続けてきたふるさとの風景です。
先日その田んぼで、蛍を見ました。こどもの頃と少しずつ変わってきた風景の中で、ほんのわずかですが見ることができる貴重な自然です。(滅多に見ることはできません。)梅雨のうっとうしさも、植物や昆虫など自然にとっては大切な季節なのだと改めて感じました。
日本には、じっと耐えて待つという文化があります。冬の厳しさに耐えた後の欄間の春を楽しむ。梅雨の長雨と湿度の耐えた後の光り輝く夏を謳歌する。どちらも喜びをいっぱいに表現します。今、この季節をうまく生かした日本らしい文化が少しずつ失われつつあるような気がします。旬を忘れてしまったようにいつでも味わうことのできる果物が増えたり、ついつい季節の移ろいも忘れてしまうような人の心も急ぎ足になったりしているようです。
梅雨明の近き山雨に叩かれて 稲畑汀子
この梅雨が明ける頃、こどもたちの楽しみにしている夏休みがやってきます。たくさんの計画や期待に胸をふくらませていることでしょう。どうか今年も事故や病気のない、有意義な夏休みであることを願わずはいられません。
夏という季節をいっぱいに楽しんで、こどもたちが一回りも二回りも大きく成長した姿を見せてくれることを楽しみにしています。
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| 平成22年6月号 |
こども達の活躍をご覧下さい
〜運動会、学校公開〜 |
| 校長 坪 田 光 代 |
まさに新緑が美しく、太陽の日差しの強さに驚かされる季節となりました。
いよいよ明日は、本校の大きな行事の一つである運動会です。気象情報によれば、明日は、薄曇りの絶好のコンディションのようです。
新年度が始まってすぐの大きな行事で短期間の練習期間でしたが、毎日こども達はがんばって練習してきました。明日は、1年生から6年生までそれぞれの学年にふさわしい演目で、保護者・地域の皆様を楽しませてくれることと思います。どうぞご期待下さい。また、高学年は、係の仕事でも自分たちの責任を果たそうと張り切っています。そんなこども達のがんばっている姿に、たくさんの拍手や応援、励ましをいただけると幸いです。ほめられ、認められることこそが、こども達の「自己肯定感」「自己有用感」をはぐくみ、一人ひとりの成長を促します。運動会という行事の取り組みを通して、豊洲小学校のこども達をひと回りもふた回りも大きく成長させたいと思います。是非、ご理解ご協力のほどお願いいたします。
さて、本校では、近い将来に児童数増加が見込まれるため、平成23年度いっぱいをかけて、校舎増築工事が行われます。現在の校庭のほぼ半分が増築校舎となり、その周りに工事のための囲いをつくるため、平成23年度の運動会は本校校庭で実施することができません。したがって、平成23年度については、運動会を近隣の学校で実施する予定です。この校庭でできる運動会は、しばらくお休みです。今後は、本校の運動会の会場や運営についても新しい形で考えていかなければなりません。豊洲小学校として、よりよく進化していきたいと考えています。
6月8日(火)〜11日(金)は、学校公開週間です。運動会とはまた違う日常の学校生活の様子をご覧いただくよい機会です。授業時間や休み時間の様子などで、お子さんのよいところをたくさん見ていただけると幸いです。時間割等の詳細については、後日配布の予定です。どうぞよろしくお願いいたします。
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| 平成22年5月号 |
| 団結の力 |
| 副校長 安藤 芳典 |
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春先の天候不順もようやく安定し、五月晴れの穏やかな天候が戻ってきました。新年度が始まって1ヶ月ほどがたち、新しい学年、新しい友達、新しい先生にようやく慣れてきたところでしょうか。本年度も順調にスタートしています。
5月は、こどもたちが楽しみにしている運動会があります。1年生は小学校初めての、6年生は小学校生活最後の運動会となります。みんな全力を出し切って、悔いの残らない運動会にしてほしいものです。運動会を成功させる上で欠かすことのできないものが、紅組、白組の団結です。それぞれの色の勝利を確信して全力で演技したり、応援したりします。チームが心を一つにしている光景は運動会の醍醐味といえます。
私たちが一つのチームや団体に所属して、心や考えを一つにして取り組むことは、私たちの脳の「統一・一貫性」の働きによるものといわれています。数が多い方にそろえたいとする本能が自分を同一の仲間の中に身を置きたいという行動に変わり、団結が生じるということです。
このことは、各学級においてもおきています。仲間になりたい、所属したいという本能は、自分の意見や考えと少々違っても、多くの意見にそろえたい、仲間はずれになりたくないという考えを支えています。みんなに合わせてしまうのはそのためです。 この脳の「統一・一貫性」の働きを利用してよい方向に活用したいものです。
たとえば、学校全体でのあいさつ運動。みんなが進んで、気持ちよくあいさつのできるようになれば、気持ちよいあいさつやコミュニケーションであふれる学校になるでしょう。
こどもたちのもつ力を最大限に生かして、豊洲小をさらにすばらしい学校にしたくなるような団結をしていきたいと思います。
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| 平成22年4月号 |
| 今日が楽しく、明日が待ち遠しい学校に |
| 校長 坪田 光代 |
この日を待っていたかのように、桜が満開となりました。花が香り、希望のふくらむ春の到来、平成22年度がスタートしました。
お子様のご進級・ご入学おめでとうございます。このたび、天田隆校長の後任として、豊洲小学校第16代校長として着任いたしました。保護者・地域の皆様に支えられ共に歩む豊洲小学校に着任できたことは、私にとって大きな喜びであり、責任の重さを痛感しております。本校の子ども達のために、全力を尽くしてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
さて、豊洲小学校の教育目標は、「ともに力を合わせる子、よく考えて行動する子、すなおで元気な子」です。まさに、この地「とよす」にふさわしい教育目標であり、いつの時代も、どの世代にも、忘れてはならない目指す人間像が掲げられています。この教育目標の実現に向け、これまで培われてきた本校の教育活動を継承しつつ、児童一人ひとりが大切にされ、どの子にとっても「今日が楽しく、明日が待ち遠しい学校」をつくっていきたいと思います。教職員一同、「どの子もわが豊洲の子」の気持ちで、今年度の教育活動を行っていきたいと考えていますので、ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。
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| 平成22年3月号 |
| 春を迎える |
| 校長 天田 隆 |
「自分には厳しく、相手にはやさしく。という自己を。
そして、すなおでかしこい自己を」 司馬遼太郎 |
「自己を確立する」ことの大切さを作家の司馬遼太郎さんがこどもたちに述べています。このことは、未来を生きるこどもたちが、社会のなかで生きていくためにはとても重要なことです。
さて、三月に入りこどもたちは一年のまとめとともに、四月からの進級・進学に向け準備を始めています。校庭の木々も厳しい冬の寒さに耐え「春」を待っています。
この一年、こどもたちは豊かな学習環境のなかで、「頭」と「体」と「心」を鍛えてきました。その結果、学習面をはじめ身体的にも精神的にも大きく成長してきたことをご家庭でも実感していただけるのではないでしょうか。
小学校時代は「豊かに生きていくための基礎づくり」の時期です。この時期に、こどものもつ「学びと心のエネルギー」をはぐくみ、こどもの中にしっかりと根を張ることが大切です。
このことを通して「自己が確立」されるからです。
学校でも、この一年のこどもの「学び」や「心の成長の足跡」をこどもたちに伝え、四月からの新しい出発の「意欲」や「自信」につなげていきたいと思います。ご家庭でもこどもの成長をじっくりと語り合い、来年度の目標づくりの機会としていただければ幸いです。
おわりに、この一年間、本校の教育活動に対しましてご理解・ご協力をいただき誠にありがとうございました。
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| 平成22年2月号 |
| 優しさのキャッチボール |
| 副校長 安藤 芳典 |
入試シーズンを迎えましたが、よく出題されることわざの中に「情けは人の為ならず」があります。このことわざの意味は、「親切は人の為にならない。」と「親切は人の為になる。」のどちらなのだろうとよく議論がおきます。
本来の意味は「親切はやがて巡って自分の為になるのだから、人には優しくしておくべきだ。」となりますが、世論調査でも間違って覚えている人は47%にも及ぶそうです。
ある雨の朝、豊洲駅から学校へ向かって歩いていると、これから通勤しようとする人々が反対方向に歩いてきます。若い紳士とすれ違おうとしたとき、彼は持っていたかさを高く上げ、ぶつからないようにしてくれました。深川の江戸しぐさを垣間見ました。他人への思いやりを忘れていた自分が恥ずかしくなりました。
私が担任をしているときのことです。給食の準備中に誤って牛乳をこぼしてしまった女の子がいました。その子が牛乳を拭いていると、同じ班の男の子が手伝い始めました。それから数週間経った頃、別の班でまた牛乳をこぼしてしまうことがありました。すると以前に片付けを手伝ってもらった女の子がわざわざ牛乳拭きを手伝いに行ったのです。その女の子に訳を聞くと、「以前困っているときに手伝ってもらってうれしかったから。」と答えてくれました。それから次第に優しさの輪は広がり、親切にしてもらう喜びと、親切にする喜びを感じあうこどもたちが増えました。
親切や優しさは、かけられた人だけの為ではなく、巡り巡って自分の為になるということは、親や教師がこどもたちに伝えていかなければならないと強く感じています。人を思いやる心が住みやすい社会をつくりだし、ひいては共生の社会、安心・安全な社会となっていきます。ここ深川・豊洲からもう一度江戸の人々の心、優しさのキャッチボールを広めていきたいものです。 |
| 平成22年1月号 |
| 人間らしく生きた瞬間 |
| 校長 天田 隆 |
なんとなく 今年はよいことあるごとし
元旦の朝 晴れて風なし
石川 啄木
新年 あけまして おめでとうございます。
新しい年を迎えました。啄木が詠んだように、今年こそ暗い世相が明るいものになり、こどもたちが大きな希望をもって、健やかに成長できる年にしたいと強く願うものです。
さて、3月の修了式までの登校日数はわずか51日間です。古来より「光陰矢のごとし」「時は金なり」など、時にまつわる格言やことわざはたくさんあります。昔の人たちは、このような言葉を人生の戒めとして活用してきたのでしょう。一般に「時間を無駄にせず効率よく生活する」ことは美徳とされています。だらだらと生活する者は、怠け者としての烙印を押されてきました。これは当を得た見方です。
では、無駄は人間にとって不必要なことでしょうか。ときとして、回り道をしたことが思いがけなく人間形成に大いに役立っていることがあります。道草で発見したことや夢中になってのめり込んだ体験が、将来につながったという思いは誰にでもあるでしょう。大切なのは、目を輝かせて真剣に取り組んだ時間ではないでしょうか。
冬休みに、知人の経師屋さんのお宅に伺う機会がありました。その作業場には、次のような額がかかっています。
『本気になれ 真剣になれ 人間らしく生きた時間の合計のみが 人間の年齢である』
Aさんは、江戸から続く経師の伝統を守り抜いてきた伝統工芸職人です。苦労人だけに、この言葉の重みがずっしりと伝わってきます。
51日間は、1年間のまとめと進級・進学の準備をする大切な時です。計画的に進める子も回り道をする子も、本気で真剣に過ごす時間をもてるようにしたいと考えています。
保護者・地域の皆様には、昨年以上のご支援・ご協力を、本年もよろしくお願い申し上げます。
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| 平成21年12月号 |
| 見えないもの |
| 副校長 安藤 芳典 |
1年が過ぎるのは早いものでもう師走を迎え、街はいつの間にかクリスマス一色になってしまいました。きらびやかなイルミネーションや商店のショーウィンドーの華やかさは、寒さが厳しくなるこの季節の中で私たちの心を温かく、わくわくさせてくれます。
ところが、この時期になると決まってある質問をこどもたちからされます。私が1年生の担任だったとき、男の子が、
「先生、サンタクロースって本当にいるの?」
と聞いてきました。私はこの質問をされると、よい機会だと思い、昔父に話してもらった話をすることにしています。
私が小学校4年生の時でした。クリスマスイブの夜どうしてもサンタを見たいので、眠気と戦いながらサンタが来るのを布団の中で待ちました。真夜中枕元に現れたのはサンタではなく、父でした。「やっぱりそうだったのか。」 翌朝父に昨夜のことを話し、「やっぱりサンタはいないんだよね。」というと父は、こんな話をしてくれました。
「この世の中にはきっとサンタクロースはいるんだよ。もしサンタクロースがいないとなれば、このクリスマスはなくなってしまう。どうしてなくならないのか、それはサンタクロースはいるからだ。みんないて欲しいと願っているからだよ。クリスマスのない夜なんて寂しいじゃないか。サンタクロースはいつかきっとおまえの目の前に現れるかもしれないよ。」
私は、見たことがないからといって、ないとかいないとかと決めつけてしまうことは、あまりに寂しいことだと思います。UFOやおばけも見たことがないのに信じている人が多いのは同じことです。
人は夢や想像を持つことがとても大切なのだと思います。だから心が温かくなり、わくわくするのです。きっと今年もみんなの心にサンタクロースはやって来るでしょう。よいお年をお迎えください。
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| 平成21年11月号 |
| 「実りの秋」を迎えて |
| 校長 天田 隆 |
菊薫る季節、そして実りの秋を迎えました。こどもたちは、秋の陽ざしを全身に受け元気に学校生活を過ごしています。
本校では、10月30日(金)〜11月6日(金)まで学校公開を実施いたします。保護者の皆様をはじめ地域の皆様にご来校いただき、こどもの「学び」の姿と「学び」の成果を参観いただきたいと思います。
さて、こどもたちは、後期に入り「学習」「運動」「心」など様々な面においてたくましく「成長」してきています。このことは、4月からの積み上げてきた一つ一つの「学び」がこどもの力となってきているからだと思います。
5月に校庭で「一輪車」に乗れず練習していた2年生が、今では楽
しそうに「一輪車」に乗っています。膝をすりむきながら何度も練習した「成果」だといえます。
私は、こどもが「成長」していくというのは、階段を一歩一歩上がる
ように「変化」するのではなく、ある瞬間を境に急激な曲線を描くように「変化」していくのではないかと考えています。
それは、「ターニングポイント(転換点)」だといえます。しかし、それがいつくるのかはわかりません。そのため努力しても思うように成果が見えず、途中で諦めたり、自信を失ったりすることが少なくありませんが、その瞬間は必ずくると私は信じています。
このようなときこそ、学校ではこどものターニングポイントととらえその場を逃さず、一人一人のこどもの「実りの秋」を迎えるために、全力で後押しをしていきたいと思います。
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| 平成21年10月号 |
| あきらめない心 |
| 副校長 安藤 芳典 |
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9年連続200本安打の大リーグ新記録を樹立した、シアトルマリナーズのイチロー選手。シーズン最多安打記録など、数々の記録を打ち立ててきたことは記憶に新しい。かつてのアメリカ大統領クリントン氏が、当時「日本からの最高の輸出品だ。」と語ったそうだ。私たち日本人の誇りである。
そのイチロー選手も春先のWBCでは、期待されながらも凡退を繰り返し、ついには、「交代させた方がいいのではないか。」「もう年齢的にピークは過ぎた。」などとささやかれた。その裏側でイチロー選手は、計り知れない重圧と戦っていたという。「心が折れてしまいそうだった。」という言葉を聞いたとき、表情を変えず、淡々とプレーするイチロー選手もそんなに苦しんでいたのかと軽率な発想をした自分が恥ずかしくなった。重圧が最高潮に達したのが、韓国との決勝戦、延長10回2死1,3塁の打席。イチロー選手は絶好のチャンスの打席で「全国民の思いが詰まっている。大きなものを失うかもしれない。」と今まで味わったことのない恐怖と戦っていたという。テレビの前で観戦している私たちには全く想像もできなかった。その重圧のために大リーグのシーズンに入ってから胃潰瘍になって欠場している。
その後のイチロー選手は、WBCでの打席の経験があったからどんな状況でも怖くなかったという。過去最高の自分だと評している。プレッシャーは人を強くするという言葉を私たちに教えてくれた。
私たち大人は、こどもに対して少しでも困難を排除してあげようとしている。転ばぬ先の杖を用意してしまっている。しかし、全てに対してそれが本当によいことなのかをイチロー選手の物語は私たちに語ってくれている。このこのためにこの困難は排除してあげるべきなのか、それとも乗り越える力を養うためにあえて困難に立ち向かわせるべきなのか。私たち大人は、改めて考え、選んでいく必要があろう。
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| 平成21年9月号 |
| こどもが輝く学期に |
| 校長 天田 隆 |
夏休み明けのこどもたちの姿や顔つきは、一段とたくましくなった気がします。この夏、こどもたちは学校ではできないさまざまな体験をしたからでしょう。田舎や海、山で、あるいは、家庭や地域といろいろな場所で、がんばったのだと思います。こどもの周りで手をさしのべ、つながりを深め、応援いただいた皆様に心より感謝申し上げます。
後期には、夏休み前や夏に身に付けた力を基にし、さらに夢を大きくふくらませてほしいと願っています。校外学習や宿泊行事(なかよし学級)、展覧会など、こどもが楽しみにしている行事もありますが、何よりも学級・学年を単位に、じっくりと話し合い、考え、自分や学級をよりよくするための取組を大切にしてほしいのです。そのことが学習を含めて、自分を磨き輝くことにつながると思うのです。
運命という言葉があります。人間は「運がいい」とか「運が悪い」という言葉で状況のよしあしを表現することがあります。誰にも身に覚えのあることです。しかし、運は他人任せにしていてはどこからもやってくるものではありません。運は自分の力で引き寄せて巡ってくるものです。文字通り「運命」とは、自分の力(命)で運ぶことなのです。
「運がいい」と喜んでいるときの顔は、輝いています。本当は自分が一生懸命に努力をして、よい状況を生み出したのですから当然といえます。後期に一人一人が輝くためには、周りで応援をしてくれる人とともに自分が真剣にがんばることで、「運」を手中に収めることができるのだと思います。
今後もより一層のご支援ご協力をお願い申し上げます。
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| 平成21年6月号 |
| 学校をオアシスに |
| 校長 天田 隆 |
「校長先生、おはようございます」
「はい、おはようございます。あいさつがとても上手にできますね」
「ありがとうございます」
明るく元気にお礼をいい、姿勢を正しお辞儀をして校長室を立ち去って行った6年生がいました。私は、その後ろ姿を見送りながら、とてもすがすがしくさわやかな感じがしました。
今年度本校では、学校経営方針の重点のひとつに「あいさつを進んでしよう」を掲げています。この6年生の立ち居振る舞いに、培われてきているこどもの育ちの姿を見る思いがしました。
さて、オアシスというと「砂漠にある緑地、いこいの場所」を思い浮かべます。学校も、すべてのこどもたちにとってオアシスとなるようにしていきたいと考えています。オアシスとは、4つのあいさつの基本の言葉です。オは「おはようございます」 アは「ありがとうございます」 シは「失礼します」 スは「すみません」。それぞれの頭文字をとるとオアシスになります。
あいさつが明るく交わされると、お互いの気持ちが通じ合い、それが行動面にも表れはじめます。「目に見えない心を育てるには、目に見える形を通して育てよ」といわれます。明るいあいさつという形を通して、全校児童683名一人一人の心をはぐくんでいきたいと思います。
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| 平成21年5月号 |
| こどもたちの日々の成長を願って |
| 副校長 和田英一郎 |
本年度、副校長に任用され、豊洲小学校に異動して参りました。前も後ろも右も左も分からずに、副校長としての職務に就いておりますが、保護者の皆様や地域の皆様のお力添えをよろしくお願いいたします。
毎日が発見と喜びの連続です。私自身日々少しずつですが、成長していることを実感しています。
さて、豊洲小学校のこどもたちにとって、豊洲小学校での生活はどうでしょうか。成長につながっているでしょうか。昨日より今日。今日より明日。こどもたちは少しずつ成長しているでしょうか。
学校でのこどもたちは、担任の先生をはじめたくさんの教職員に支えられ、熱意ある指導を受けながら日々成長しています。一時間の授業において、貴重な学習内容を学び取り、学力を高めていきます。厳しくも心温まる生活指導を受けて、基本的な生活習慣が身についてきています。こども同士も心と体の触れ合いによって、人間としての優しさやコミュニケーション能力が養われています。また、ご家庭や地域においても、大人からの様々な言葉かけや活動によって、こどもたちの心は大きく成長していきます。
保護者の皆様には、こどもたちを温かく見守っていただくとともに、こどもの実態をしっかりと把握していただき、成長したところ、伸びたところ精一杯ほめていただきたいと思います。
学校の教職員は、こどもたちの成長のために授業や生活指導に全力で取り組みます。こどもたちを日々成長させていくことは、薄い皮を重ねていくような作業ですが、そのための努力は惜しみません。
5月30日(土)には、こどもたちが楽しみにしている運動会があります。保護者の皆様・地域の皆様には、ご協力をよろしくお願いいたします。
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| 平成21年4月号 |
| よろしくお願いします |
| 校長 天田 隆 |
満開の校庭の桜とともに、新しい学年がやってまいりました。
開校62年目を迎えた本校は、平成21年度、新一年生134名を迎え、全校児童 名でスタートいたしました。こどもたちは新たな希望を抱いて登校してくることでしょう。学校はこれまで以上に、こどもたちの「自分探しの旅」の手助けをしたいと考えています。
本校の教育目標は
○ ともに力を合わせ子
○ よく考えて行動する子
○ すなおで元気な子 です。
今年度は、平成23年度から完全実施される新しい学習指導要領に向けての移行期間(平成21年度・22年度)となります。しかし、学習指導要領が変わっても小学校教育の本質は変わらないと私は考えています。小学校教育は、生涯にわたる学習の基礎・基本を確かに身に付けさせることが重要であります。そのために、こどものもつ無限の可能性と人間性を豊かにはぐくむとともに、時代の変化に主体的に対応できる知・徳・体の調和のとれた心豊かなこどもたちを育てていきたいと思います。
具体的には各学年の目標や計画に沿って、友達や教師とともに楽しい活動が繰り広げられることでしょう。本日、初めて出会う担任や改めて再出発する教師は、こども一人一人の確かな成長と心豊かな育ちを目指すことを責務としています。こどもの成長を願う保護者の皆様と心を合わせ、教育の効果をより高めるようにしていきたいと考えています。
本年度も教職員一同、新たな決意で学校教育を進めてまいります。保護者の皆様や地域の皆様の学校教育、学校行事等への一層のご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。
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| 平成21年3月号 |
| 春を迎える |
| 校長 天田 隆 |
〜自分には厳しく、相手にはやさしく。という自己を。
そして、すなおでかしこい自己を〜 司馬 遼太郎
三月に入り、こどもたちは一年のまとめとともに、四月からの進級・進学に向け準備を始めています。校庭の木々も長く厳しい冬の寒さに耐え「春」を待っています。
この一年、こどもたちは豊かな学習環境のなかで、「頭」と「体」と「心」を鍛えてきました。その結果、学習面をはじめ身体的にも精神的にも大きく成長してきたことをご家庭でも実感していただけるのではないでしょうか。
さて、上記の言葉は、作家の司馬遼太郎さんがこどもたちに「自己を確立する」ことの大切さを述べたものです。このことは、未来を生きるこどもたちが、社会のなかで豊かに生きていくためにはとても重要なことです。
小学校時代は「豊かに生きていくための基礎づくり」の時期です。この時期に、こどものもつ「学びと心のエネルギー」をはぐくみ、こどもの中にしっかりと根を張ることが大切です。このことを通して「自己が確立」されるからです。
学校でも、この一年のこどもの「学び」や「心の成長の足跡」をこどもたちに伝え、四月からの新しい出発の「意欲」や「自信」につなげていきたいと思います。ご家庭でもこどもの成長をじっくりと語り合い、来年度の目標づくりの機会としていただければ幸いです。
おわりに、この一年間、本校の教育活動に対しましてご理解・ご協力をいただき誠にありがとうございました。 |
| 平成21年2月号 |
| こどもから教わった季節の移り変わり |
| 副校長 加 藤 茂 |
昇降口で「もうすぐだね。」「私は赤い方が好き。」という声がした。私たち大人は暦で知る季節の移り変わり。観察力鋭いこどもは校庭の樹木から感じとっていた。放課後、じっくり見ると紅梅は色づき始め、隣の白梅のつぼみもふくらみかけていた。一週間の時が流れると、春の訪れを多くのこどもたちの目で確認できるようになった。こどもたちが先に感じ取った春をうれしく思えた。
私が育った葛西は半農半漁の町で、通学途中のあぜ道にはセリが一面に広がり、所々に水仙の花が咲いていた。名物の海苔は全国的に有名で、早朝からトントントンと海苔を刻む音で目が覚め、海苔乾し場から磯の香りが漂っていた。私は季節の移り変わりを目と耳と鼻で感じていたことを思い出し、貴重な体験ができたことに感謝している。
そして、海や池での遊びが思い出となっている。シリウスが西の空に消える真冬の早朝、カーバイトの灯りを頼りにハマグリや赤貝を捕り、たき火に魚介を投げ入れ、競争で食べた光景を昨日のことのように思い出す。高層団地が立ち並ぶ今の葛西からは想像もできないことである。
豊洲の町も構想の建物が多く、鳥を眼下に見慣れたことも多い。日常生活では樹木を上から見るこどもたち。そのこたちが校庭の片隅ある二本の梅の木を見上げ、気づいた季節の移り変わり。もっともっと賞賛してあげればよかったと悔いた。 |
| 平成21年1月号 |
| 人間らしく生きた瞬間 |
| 校長 天田 隆 |
なんとなく 今年はよいことあるごとし 元旦の朝 晴れて風なし
石川 啄木
新しい年を迎えました。啄木が詠んだように、今年こそ暗い世相が明るいものになり、子どもたちが大きな希望をもって、健やかに成長できる年にしたいと強く願うものです。
さて、3月の修了式までの登校日数はわずか52日間です。古来より「光陰矢のごとし」「時は金なり」など、時にまつわる格言やことわざはたくさんあります。昔の人たちは、このような言葉を人生の戒めとして活用してきたのでしょう。一般に「時間を無駄にせず効率よく生活する」ことは美徳とされています。だらだらと生活する者は、怠け者としての烙印を押されてきました。これは当を得た見方です。
では、無駄は人間にとって不必要なことでしょうか。ときとして、回り道をしたことが思いがけなく人間形成に役立っていることがあります。道草で発見したことや夢中になってのめり込んだ体験が、将来につながったという思いは誰にでもあるでしょう。大切なのは、目を輝かせて真剣に取り組んだ時間ではないでしょうか。
知人に、経師屋さんがいます。その作業場に次のような額がかかっています。
『本気になれ 真剣になれ 人間らしく生きた時間の合計のみが 人間の年齢である』
Aさんは、江戸から続く経師の伝統を守り抜いてきた伝統工芸職人です。苦労人だけに、この言葉の重みがずっしりと伝わってきます。
52日間は、1年間のまとめと進級・進学の準備をする大切な時です。計画的に進める子も回り道をする子も、本気で真剣に過ごす時間をもてるようにしたいと考えています。
保護者・地域の皆様には昨年以上のご支援・ご協力をお願い申し上げます。
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| 平成20年12月号 |
| 感動をありがとう |
| 校長 天田 隆 |
凛とした大気の清涼さとともに、ポインセチアの紅がひときわ映える師走を迎えました。
さて、11月14日(金)・15日(土)に学芸会が行われました。こどもたちの劇は「人と人をつなぐ」ということがテーマになっていたように思います。劇を通して「やさしい心」「思いやる心」「勇気」「助け合い」「人間にとって大切なもの」等のメッセージが心に届きました。
こどもたちと先生方の手作りの舞台、役になりきった迫真の演技や歌や踊りがひとつのテーマへと導いてくれました。それぞれの学年の劇が終わった時、私の心の中に大きな感動が押し寄せてきました。この感動を心にしみ込ませ、一番の宝物を手に入れたのは演技したこどもたちではないでしょうか。それは、登場人物になりきることによって、発する台詞や振り付けに輝きが見られたからです。こどもたちの演技力・表現力に感心するとともに、心の成長著しい学芸会となりました。
また、学芸会でのそれぞれの役割を果たすことによって、自らの個性や才能を発見し、伸ばしたこどもたちもたくさんいました。これら一人一人の個性や才能は、学習や生活の基礎・基本を土台として伸びていくものです。学校では、今後もこどもたちに基礎・基本の確実な定着を図るとともに、一人一人のもつよさや可能性をさらに磨き・高めていきたいと思います。
間もなく新しい年を迎えます。今年の学校教育活動への献身的なご支援に感謝申し上げるとともに、来年もどうぞよろしくお願いいたします。よいお年をお迎えください。
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| 平成20年11月号 |
| さわやかな言葉遣いを |
| 校長 天田 隆 |
「よお、おまえのクラスの先生、こわいかよ」。
「こわかねえよ。おもしれえよ」。
「何が?」。
「このあいださあ、笑っちゃうよ・・・・・」。
まだまだ続くのですが、誰の会話だと思いますか。
実は、電車の中での女子高生の会話なのです。背が高く素敵な髪で、感じのよいことえくぼのかわいい二人でしたが、会話を聞いてがっかりしました。
近くにいた大人の数人がまゆをひそめているのがわかりました。
「ねえ、○○さんのクラスの先生、こわい?」。
「こわくないわよ。おもしろいわよ」。
「そうそう、この間、おもしろかったのよ」。
こういう会話はむずかしいのでしょうか。
「言葉」は本当に大切なものです。この二人の高校生も変な人ではないと思います。
しかし、直接知らない人は、このような言葉遣いひとつも、その人について判断する材料のひとつになるのです。けっしてよい感じではありません。
過日、3年生が国語で言葉の終わりに、「〜です。〜ます。」を付けて発表する学習をしていました。
「母が、集金の人に一万円をわたしています」「これは、肉です」「里いもです」「ここは、京都です」「そこに、戸だながあります」「姉です」「親友です」。
このように「〜です。〜ます。」を最後に付け足しただけども、相手が受け止める印象は大いに違います。やさしい言い方、わかりやすい表現、正しい言葉遣い、感じのよい口調など、誰にとっても大切なものです。
日常生活の中での、とくにこどもへかける言葉遣いをよく考え、今後もこれまで以上に、家庭と学校が連携を深めながら取り組んでいきたいと思います。
さわやかな秋です。さわやかな言葉遣いでありたいものです。 |
| 平成20年10月号 |
| すべてに感謝 |
| 副校長 加 藤 茂 |
私の育った葛西の町は、9月になると黄金色に熟した稲穂が一面に広がる半農半漁の町であった。物心が付いたころは漁業権を放棄し、会社員として勤める人が増えたころで葛西の町が大きく変わり始めたころであった。
家の近くに中川用水路と江戸川放水路を結ぶ新川という川があり、春と夏には川で茶碗などを洗っている光景が今でも目に浮かぶ。秋になると稲穂が実り、田の取水がなくなることで、水の流れが止まりよどみが出る。そのため、川での茶碗洗いができなくなると教えていただいた。私たちこどもにとってはくちぼそ釣りの時期到来である。以前、ハゼ釣りのことを記しましたが、自然が豊富にあった少年期であった。帰宅後は豊かな自然のもとで伸び伸びとすごしていた。釣りを楽しんだ用水路は埋め立てられ、道路になった。一面、黄金色に輝いていた場所は高層の団地に変わった。その変わりようはこども心にも大きなできごとであった。
豊洲や枝川の町も都や区の計画のもとに大きく変容している。こどもたちの目にはどのように映っているのか。10年後、20年後に答えが出ると考えている。葛西の町は自然が失われるのと同時に新しく目に見えないものが失われたように思える。豊洲や枝川ではどうなのかなと考えていたが、心配をしなくても大丈夫であった。それは夏のできごとである。町会の方々のおかげで、『祭り』が催された。豊洲や枝川に来られた人が祭りに参加し、「ワッショイ、ワッシヨイ」のかけ声の下に体を寄せ合い心を一つにしている。そのパワーに圧倒されたのは私だけではない。参加した本校職員も感動し、役員の方々の真心に感謝の言葉が口々にでた。
豊洲小の田にも稲穂が実り、太陽と大地に感謝しているかのように頭を垂れている。『秋の全国交通安全運動』の最中、豊洲小の2年生がテントの方々に「ありがとうございます。」と声をかけてる光景を見た。稲穂のように。
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| 平成20年8,9月号 |
| 一つの言葉 |
| 校長 天田 隆 |
夏休みが終わり、こどもたちの歓声が校庭に戻ってきました。日焼けした顔は、夏の経験から得た自信と後期への希望で輝いて見えます。全員元気にスタートできたことを喜んでいます。家庭・地域のこどもとして何かとお世話いただいたおかげです。心より感謝申し上げます。
さて、夏休みに部屋の片付けをしていましたら、捨てきれずにとっておいた資料の中に、次の言葉を見付けました。
一つの言葉で けんかして 一つの言葉で 仲直り
一つの言葉で 頭が下がり 一つの言葉で 笑い合い
一つの言葉で 泣かされる 一つの言葉は それぞれに一つの心を持っている
きれいな言葉は きれいな心 やさしい言葉は やさしい心
一つの言葉を 大切に 一つの言葉を 美しく
誰の詩かはわかりません。ずいぶん前に先輩の先生からいただいた資料に出ていたものです。人間社会での言葉のもつ機微を、実によく捉えているようで、私自身も反省させられました。また、改めて「一つの言葉」のもつ力を思い直しています。
国語辞典によると、言葉とは「人々が感情、意志、考えなどを伝え合うために用いる音声、またはそれを文字に表したもの。ものの言い方。口のきき方。話し方」とあります。先の詩は、私たちの日常の言葉で、主に感情の面をうたったものです。人間は感情の動物であり、社会的な動物であるといわれます。そして、言葉でコミュニケーションを保っています。一つの言葉が、人間の喜怒哀楽につながっています。これからも、一つの言葉のもつ重さをこどもに伝えていきたいと思います。
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| 平成20年7月号 |
| 少年期の思い出を大切に |
| 副校長 加 藤 茂 |
5年生の田んぼの稲が大きく成長している。学級園を見ると、枝豆、落花生、茄子、朝顔、サツマイモ、ジャガイモ、オクラ、インゲン豆、トウモロコシなどが成長している。 特別支援学級では茄子が実り収穫した。こどもたちは、茄子を塩もみにして香の物を作った。うれしそうにほのぼのとしたその様子は、私の育った葛西の町を記憶に呼び起こしてくれた。以前にも記させていただいたが当時の葛西の町は半農半漁の町であった。
梅雨になると楽しみが二つあった。一つめは潮干狩りである。まるまる太ったアサリ・蛤はおいしく、濃厚なうまみがあり、砂浜でのバーべキューは仲間作りの場であった。荒川、江戸川放水路、江戸川に挟まれた葛西、浦安の海は塩分濃度が薄く、貝もウナギもとても柔らかであった。釣り暦を見て、大潮のときは友達を誘って海岸に行ったものである。そのときには必ず転入生を誘って行った。転入生の喜ぶ顔は、仲間入りの挨拶だった。そして翌日、「次はいつ行くの。」と必ず聞いてきた。学級に馴染めなかったこも、自然のプレゼントでうち解けることができた。二番目の楽しみは、小さな川に金魚を捕りに行くことであった。当時、江戸川区は金魚作りが盛んで全国の出荷量の6割を超えていた。降水量が多い日に養殖池から逃げた金魚を捕りに行くことであった。高そうな金魚は一番近い金魚屋に返しに行った。金魚すくい用の小さな金魚はほしい人に分けていた。今では考えられないことである、私の育った葛西の町は自然に恵まれ、転入してきたこどもに、よそにはない魅力で仲良くなることができた。ゲームでこどもが集まることよりも、自然の恩恵で仲間作りができたころがとてもすばらしく懐かしく思える。
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| 平成20年6月号 |
| こどもが育つ魔法の言葉 |
| 校長 天田 隆 |
初夏の陽ざしを全身に浴びて、こどもたちの額から汗が流れています。そして、元気なかけ声が校庭いっぱいに響いています。5月31日に控えた「運動会」の練習風景です。
「その手の使い方とってもきれい、よくできています」
「練習がんばっているね。当日(運動会)が楽しみだね」
「じぶんのおどるばしょまで、まっすぐにいけるようになりました。
たいへんすばらしい、さすが○ねんせいです」
このように、ほめられたこどもたちは満面に笑みをたたえながら、
さらに、一生懸命練習に励みました。あらめて、ほめることの大切さを実感しました。
「こどもが育つ魔法の言葉」(ドロシー・ロー・ノートル著)の中に次の言葉があります。
励ましてあげれば、こどもは自信をもつようになる
ほめてあげれば、こどもは明るいこに育つ
愛してあげれば、こどもは人を愛することを学ぶ
認めてあげれば、こどもはがんばりやになる
学校ではこれからも、こどもの行動からその心を受け止め、求めていることを理解し、こどもの心に響く「かかわり」の指導を重ねていきたいと思います。 |
| 平成20年5月号 |
| 花がいっぱいの学校 |
| 副校長 加 藤 茂 |
豊洲小の花壇には、水仙・チュウリップ・ナデシコ・パンジィー・ストック・サイネリヤ・菜の花が咲いています。特に2年生のチュウリップの赤と黄色の花が際だってとてもきれいです。その周りをパンジィーとナデシコの淡い紫、赤紫が囲み見事な調和です。時期的に花は終わりますが、花の合間にトマトの苗やサツマイモ、枝豆、落花生などが植えられています。
そして、花壇の真ん中に昨年度から始まった田んぼ作りの準備ができています。1年生は「大きな池だね。何を飼うの。」と私に尋ねてきました。そこに、3年生の女の子が「田んぼを作るんだよ。」と教えてくれました。きょとんとしている1年生に、「ここで5年生がお米を作るんだよ、ご飯のお米を。」と説明してくれました。最後に5年生になったら田植えをすることがとても楽しみにしていると話していました。
学校での生活の中で、植物を大切にする気持ちが培われていることを実感することができました。夕方のテレビでは傘を振り回し、チュウリップの花を切り倒している愚行が報じられていました。その人も小学校の時に植物を育てたことはあると思います。その中で育てることの喜びを味わっていれば、報じられているような愚行は少なくなるように思います。豊洲小学校ではこれから野菜作りが行われます。地域の方から指導・助言を受けながら育てる喜びの中に、人と人とのつながりも学んでほしいと考えています。
本校は幸いなことに豊洲商友会のご協力を得て、町の美化運動の一環としてプランターに植樹活動をしています。住む町をよりきれいにする活動は、こどもたちの心に町を愛する心を自然に教えてくれています。とてもすばらしいことです。こどもたちの植えたプランターにたばこの吸い殻が投げ捨てられています。毎朝、お掃除をしてくれる方に「ありがとうございます。」と言うと「こどもが作った物を大切にするのはあたりまえだよ。」と話してくれました。感謝する気持ちとともに頑張らねばと思いました。 |
| 平成20年4月号 |
| 新年度を迎えて |
| 校長 天田 隆 |
満開の校庭の桜とともに、新しい学年がやってまいりました。
開校61年目を迎えた豊洲小学校は、平成20年度、新一年生128名を迎え、全校児童649名でスタートいたしました。こどもたちは新たな希望を抱いて登校してくることでしょう。学校はこれまで以上に、そんなこどもたちの「自分探しの旅」の手助けをしたいと考えています。
本年度の本校の教育目標は
○ ともに力を合わせ子
○ よく考えて行動する子
○ すなおで元気な子
です。
小学校教育は、生涯にわたる学習の基礎・基本を確実に身に付けさせることが重要であります。そのために、こどものもつ無限の可能性と人間性を豊かにはぐくむとともに、時代の変化に主体的に対応できる知・徳・体の調和のとれた心豊かなこどもたちを育てていきたいと考えています。
具体的には各学年の目標や計画に沿って、友達や教師とともに楽しい活動が繰り広げられることでしょう。本日、初めて出会う担任や改めて再出発する教師は、こども一人一人の確かな成長と心豊かな育ちを目指すことを責務としています。こどもの成長を願う保護者の皆様と心を合わせ、教育の効果をより高めるようにしていきたいと思います。
本年度も教職員一同、新たな決意で学校教育を進めてまいります。保護者の皆様や地域の皆様の学校教育、学校行事等への一層のご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。
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