数学 授業の小ネタ
 
その1)円周率31桁の覚え方
産医師異国に向こう産後厄無く産婦宮社に虫散々闇に鳴く
サンイシイコクニムコウサンゴヤクナクサンプミヤシロニムシサンザンヤミニナク
3.141592653589793238462643383279
πの指導で、始めにすらすらと黒板に書くと、生徒からは畏敬の眼で見られること間違いなし。
 
その2)文字式の導入
 導入時に文字式の有用性を生徒に示す題材として、東京書籍で扱われていた、
地球の赤道より10mだけ長いロープで輪を作って、その中に地球を入れたら、
ロープと地面の間を通ることができるのは、ミミズ・ねずみ・人間・象のうちどれ
 という問題が有効だと思います。生徒は地球の円周と比較して、たった10mだけ長いロープですから、大抵の生徒はみみずが通るのがやっとだろうと考えます。
 しかし、地球の半径をr(m)とすると、円周は2πr(m)で、
 ロープの長さは2πr+10(m) となり、ロープでできた輪の半径はr+ 5/π(m)となります。
 したがって、隙間は5/π(m)=約1.59mであり、人間までは余裕でくぐることができるのです。ここで、生徒には驚きがあるとともに、地球の半径がとても大きな数字であり、一見計算が生徒にとっては困難に感じられますが、文字式を使うと、地球の半径を知らなくても容易に答えにたどり着くことで文字式の有用性が生徒に十分に伝わるものと思います。
 
その3)連立方程式の文章題
 方程式の解き方は習熟できても、文章題は生徒がつまずきやすいところです。
そこで有用なのは常に表を用意して立式することに慣れさせることだと考えます。
その表とは下記のように3×4のマス目の表を用意することです。
      A     B    
項目     χ       
項目      


 
 
 例えば、1個100円のりんごと1個50円のみかん合わせて30個買ったら1800円でした。
それぞれの個数は何個ですか?といった問題は
  1個100円のりんご 1個50円のみかん    
個数 χ 30
代金 100 χ 50 y 1800
となり、太線の囲みの中にすでに式ができあがっているというものです。
当然、どの教科書にも掲載されていますが、授業ではひたすら、この表を使って問題を解かせることが基礎を定着させるためには必要と考えます。