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平成23年度 江東区立平久幼稚園 経営計画
江東区立平久幼稚園長 並木 明
T.幼稚園教育目標
人間尊重の精神を基盤に、「心豊かで主体的に行動する幼児の育成」を目指し、
次の目標を設定する。
○元気で明るいこども(元気なこども)
基本的な生活習慣を身に付け、自ら体を動かして遊び、心身の健康な基礎を培う。
○豊かに感じ表現するこども(友達と仲良く遊べるこども)
豊かな体験を通して豊かに感じる心や素直に表現する力を育て、思いやりの気持ち
を育む。
○自分で考え取り組むこども(自分で考えるこども)
自分から興味や関心をもって遊びや生活に取り組み、考えたり試したりしながら
自分の力でやろうとする意欲や態度を育てる。
U.園経営理念
幼稚園は、初めて団体生活を経験するこどもたちが、安心してのびのびと活動し、それぞれの個性や能力が発揮できる学びの場である。情緒の安定した環境で、一人一人が大切にされ、遊びを通して豊かで健やかな心と体が育まれていく成長の場である。そのためには、安全で機能的でこどもの動線に合った明るい生活環境・施設設備と豊かな感性や知性を育む教育環境を築き、自己存在感と帰属感が実感でき、活気ある幼稚園とならなければならない。
幼児教育は、家庭特に母親(または母親代わりをする保護者)の理解と協力がなければ成果は上げられない状況がある。愛情をこどもにどのように表すか、過保護過干渉もいけないが、放任や養育義務怠慢もいけない。親自身のかつての夢やあこがれの実践代理人に仕立てあげたり、早期教育をやり過ぎるのも成長過程に問題が出てくる。他の幼児と比較して一喜一憂するのではなく、その子なりの成長の姿をしっかり見取る細やかで冷静な子育ての目が必要である。小さくても一人の独立した個性や人格がすでに芽ばえていることに気づくことが大切である。幼稚園は、そうした母親への啓発と子育てに迷い悩んでいる母親への良き相談相手となって、家庭と幼稚園が共通の認識と子育て方針をもって協力して幼児教育を進めていくよう努力しなければならない。
さらに、積極的に社会の変化や教育のニーズに応え、日々新しい視点と問題意識をもって、保育活動をはじめ様々な活動を保護者・地域社会に向けて幼稚園は発信していかなくてはならない。
深川の歴史と文化の赴きを残すこの地域・町会に本園は支えられ、活気ある父母の会とも連携、協力し、質の高い保育内容と信頼され愛される幼稚園をめざしていく。
そして、なによりも教育は教員次第である。こどもたちにとって最良の教育環境は、教職員の温かい眼差しと確かな指導力である。教員は教育の専門家としての自覚と責任をもち、日々弛まず自己研鑽に努め、こどもたちの前に立たなくてはならない。教員自身が夢や理想を抱きながら、生き生きと教育活動をすすめていくことが大切である。
幼稚園の教員、主事はじめ全職員の力を結集して、創意と活力に満ちた幼稚園を築いていく。
V.中期経営目標とその方策
(1)目指す幼稚園
@信頼され敬愛される魅力ある幼稚園をめざす。
A一人一人の幼児がのびのびと遊び、豊かな生活体験をする中で、自己を発揮
できる幼稚園をつくる。
B明るく和やかな中にも、けじめある集団生活を通して落ち着いた幼稚園をめざす。
C公共機関として組織的効率的な運営と住民サービスに配慮した幼稚園をめざす。
D地域の歴史・伝統や折々の季節行事を活かし、多様な文化に親しむ教育活動を
進め、豊かな情操と感性を育む幼稚園とする。
<方策>
@ 家庭・保護者との連携・協力を深め、開かれた幼稚園づくりを推進する。そのため
に幼稚園公開、園だより、学級だより、保護者会、個人面談、写真展示、ホームペ
ージなどを通して園や幼児の様子、指導のねらいや内容を分かりやすく説明し、理
解と協力を得ていくとともに、保護者の幼稚園評価を大切に活かしていく。
保護者、地域の教育力を喚起し保育に活かし、保護者参加型の保育活動を広げてい
く。
A 幼児が自分の思いや願いを素直に表現し豊かな園生活を送れるように、一人一人の
特性と課題を理解し、個に応じたきめ細かい指導を行う。
直接体験を中心とした生活の展開と、体を十分に使った保育の充実を図り、豊かな
心と健康な体を育てていく。
B 幼児が楽しく元気に活動できる環境づくりを進めるとともに、集団で行動する機会
を意図的・計画的に取り入れ、きまりを守ろうとする気持ちや自分で考えて行動で
きる力を育てる。
C 園長の経営方針を組織的に伝達し、幼稚園全体で共通理解をもち、各分掌が相互に
連携しながら協力して職務を遂行していく体制をつくる。
報告・連絡・相談・記録を漏れなく速やかに行い、PDCAのサイクルを確立する。
保護者・地域の方々の期待や要望を真摯に受け止め、速やかに的確に応えていく。
D 地域の文化や行事などを保育活動に取り入れたり、季節行事を多様に実施したりし
て感動体験を豊かにしていく。また小・中学校との交流、木場公園等の自然環境の
活用等を通して、こどもたちの生活経験を広げ、豊かな心を育てていく。
(2)こどもが自己実現できるために
@幼児が心と体を十分に使い、楽しく遊び豊かな生活体験ができる環境づくりをする。
A人とのふれ合いを通して、互いの良さを認め合う心情や態度を育て、人とかかわる
楽しさや協力し合う喜びを味わえるようにする。
<方策>
@ 自然や人・物、事象の変化などに関心・意欲をもたせ、気付きや自分なりの考えを
大切にして、自ら物事に取り組む姿勢と学習の芽生えが表われるように、計画的な
指導を個に応じて行う。
A 人とのかかわりを豊かにし、多様な遊びや活動を取り入れて、年少と年長が交流し
たり、未就園、小中学生、保護者、地域の方との交流の機会を多くもって、活動の 仕方を工夫する。
B飼育・栽培活動などをはじめ全教育活動を通して、命の大切さを教え、共に生き共
に学ぶ心の教育を進める。
(3)教員の役割
@教育公務員としての職責遂行に努力することは元より、教育に生きがいをもち、
専門職としての使命感と誇りをもって幼稚園の発展に寄与する教員であること。
A園内研修の進め方、内容、質のレベルを高め、教員の実践的指導力量を高める。
B全教職員で全園児を見ていく方針で、共通理解や協力体制を深め、ティーム保育
の充実を図る。
<方策>
@自己申告書・面接・授業観察・週案・日案等を通して、計画的、継続的な指導と
評価を行い、能力開発と資質向上を図る。
A常に実践的な研究に励み、自己研鑽に努める。教師相互の実践交流を活発にもち、
こどもを中心にした情報交換を行い、切磋琢磨する高い職責意識をもつ。
B他園の研究発表や区幼研・教育委員会主催の研修、その他大学や研究所の研修会等
に積極的に参加して研修を積み資質を高める。
(4)家庭・地域社会との連携・協力
幼稚園を理解し協力を惜しまない父母の会や地元町会・自治会の方々と幼稚園教育
を充実させ、共により良くしていくとともに、保護者の多様な要望や期待に誠意をも
って応えていく。
<方策>
・幼稚園から情報を積極的に発信し、教育活動やこどもの様子などをお知らせする。
・地域行事への参加、地域の人材活用を積極的に進める。
・様々な家庭や保護者、園児の実態を受け止め、信頼関係を築いていくために、個に合った対応を心がけ、降園後のおしゃべりタイム等を利用して気軽に話せる雰囲気づくりに努めながら、共感的な理解をもって子育て相談に応じ、幼児が健やかに成長するよう支援していく。
・保護者同士や教師との交流が深まる機会となるように、未就園児保育・預かり保育・降園後及び長期休業中の園庭開放を実施し、遊びの提供をしたり、子育て相談、子育て支援の充実を図る。
W.短期経営目標と方策(今年度の重点)
(1)今年度の重点目標と目標達成のための具体的方策
@園児を認め励ます言語環境、教材・遊具の物的環境、園舎・園庭での安全と美的環境を充実させ、活動的で効果的な環境整備に工夫を凝らす。
<方策>・園児への声掛け、コミュニケーションの工夫。挨拶指導、授業の改善、教材の工夫、表示
・掲示の仕方の改善、写真の工夫。
・遊具の定期的な安全点検、施設設備の効果的使用。
・整備された幼稚園屋上を第二園庭として有効に活用する。
・併設小学校の校庭や体育館の借用。地域の公園の活用。
A教員の指導力を引き上げ、授業の改善と安定した学級経営を進める。
<方策>・計画的な授業観察、面接、週案等を通して指導、助言する。
・園内研修の進め方や内容を改善し、若い教員の実践的な指導力量を伸ばす。
・学年会、分科会等を充実させ、教員相互の実践交流や技術協議を深める。
B組織的に幼稚園教育を運営し、課題解決に機敏に対応できる体制をつくる。
<方策>・経営方針を、組織的に伝達し全職員の共通理解の基に各分掌、各係が横の連携を密に取って効果的効率的に運営する。組織図を見直し、現実に即応するよう改善する。
C幼稚園への要望、訴えに速やかに的確に対応し、教育相談の機能を充実させる。
<方策>・担任だけが一人で抱え込まずに、学年・管理職に報告・相談し、集団指導で対応していく。スクールカウンセラーやSSCなどの応援も受け、多様な目で支援を行っていく。
・教員も教育相談やカウンセリングの研修を多く受け、発達障害や配慮を要する児童への適切な指導法や援助法を高めていく。
D明るく豊かな人間関係と楽しい幼稚園生活の環境をつくっていく。
<方策>・教員自身の明るく温かい対応と人間関係づくり、公平な指導、こどもたちとの心のふれあいを大切にし、安定した学級経営を進める。
・欠席しがちな児童への声掛けと保護者への連絡を日頃から密にとっておく。
E併設小学校との交流を深め、思いやりの心や助け合いの態度を育成する。
<方策>・総合の時間や特別活動の時間を活用して、小学生が幼稚園児に絵本の読み聞かせをしたり、お話会やお楽しみ会を行ったり、校外学習に出かけたりして、ふれあいの時間を多くもち交流を活発に進めていく。
(2)
評価指標
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努力指標(教師側の取組)
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成果指標(こども側の成果)
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@ 保護者参加型の保育参観日(父親と遊ぶ会含)を年間9回実施する。
A 幼稚園の学校評議員会を年2回行う。
B 運動遊びや遊具を使った活動、野外活動等を充実させ、基礎体力及び運動機能の向上を図る。
C中学生との交流を年2回行う。
D小学生による絵本の読み聞かせ会、給食試食会、学校探検など小学生との交流の会を年9回行う。
E地域の文化や技能をもっている方のゲスト授業を行う。
F全園児が、グループごとに菊の花や野菜等の栽培活動を行う。
G親子登園(カンガルー広場)を年22回、預かり保育(にこにこタイム)を年13回行う。 |
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@
親子の結びつきが深まり、幼稚園での園児の様子を基に家庭教育のあり方や園との共通理解が図れる。
A
幼稚園教育への理解が広がり、幼児の教育環境が向上する。(年2回実施)
B運動への関心と楽しさをもって、積極的に体を動かし、遊びを通して体づくりをすすめることができる。
C豊かな人とのかかわりとふれあいが図れる。
D本や絵本への関心意欲が高まり、読書力の基礎が培われる。小学生への憧れと目標が生まれる。
E直接体験を通して、地域の文化に親しみ、豊かな感性を育む。
F生き物への愛情や情操を豊かにし、生命を尊ぶ気持ちを養う。
G幼稚園の機能を活用し、未就園児との交流を図る機会が得られる。
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