惑星探査機「はやぶさ」が帰ってきた】
おはようございます。東京地方もいよいよ梅雨に入ったのでしょうか。校舎内での過ごし方など工夫して生活しましょう。
さて、今日は宇宙のお話です。7年前に日本が打ち上げた小惑星探査機の「はやぶさ」が、きのうの夜地球に帰ってきました。このことは、宇宙開発の歴史上でもたいへん画期的なことなのです。
太陽の周りを回る星のことを惑星といいます。地球や火星、木星など8つの大きな惑星がありますが、その他に小惑星といって、火星と木星の間を中心にたくさんの小さな惑星が浮かんでいて、太陽の周りを回っているのです。「はやぶさ」は、その小さな惑星を調査するために、打ち上げられた無人(人が乗っていない)の宇宙船です。
「はやぶさ」は、そのたくさんある小惑星の中でも、イトカワという名前の小惑星をめざして、7年前の5月に日本で打ち上げられました。7年前というと、今の一年生のほとんどのお友だちが生まれた年ですね。
(イトカワは、日本の宇宙開発の先達者糸川英夫さんを記念した名前)
「はやぶさ」は、2年半かけて小惑星イトカワに近づいて着陸し、イトカワの岩石を採掘して、地球に帰ろうとしたのですが、簡単にはいきませんでした。途中、3台あるエンジンのうち、2台が故障して運転が思うようにいかなくなったり、通信の機械がこわれて地球との交信が7週間も途絶えてしまい、行方(ゆくえ)が分からなくなったこともありました。その他にもいろいろトラブルがあって、地球に帰れないのではないかという危機もありました。しかし、そうした危機を乗り越えて、はやぶさは、予定より大幅に遅れながら苦労の末についに地球に帰ってくることができました。きのうの夜12時頃、オーストラリアという国の砂漠に着地しました。機体のほとんどは大気に突入すると燃え尽きてしまいましたが、予定されていたカプセルは無事地上に落ちました。このカプセルの中には、小惑星イトカワの石や砂が入っているはずです。イトカワは、惑星のかけらであり化石のようなものですから、その石や砂を調べることによって、太陽系や地球がどのようにして誕生したのかが分かるのではないか期待されています。
宇宙船(探査機)が、月以外の星に調査に行き、石や砂を取って帰ってくるということは、世界でも初めてのことです。それを成し遂げたのが日本の科学技術ですから、私たちはもっと日本の宇宙開発の力に誇りをもっていいのではないかと思います。
この進歩する宇宙開発の技術が、世界の平和と人間の幸せに役立つようになってほしいと願っています。
お話終わります。