【 菊 の 鉢 上 げ 】     平成22,,

 

 おはようございます。

 先週、全校のみなさんは、菊の苗を鉢に植える作業をしましたね。この作業を植物の栽培の言葉で「鉢上げ」といいます。今まで、苗にするために狭い箱のような鉢にいっぱい窮屈に育てられていましたが、苗として大きく育ってきたので、本格的に大きく成長するために大きな鉢に一本一本植え替えたのです。それを「鉢上げ」と言うのです。一年生から六年生まで全校児童みんなが一人一鉢の菊の苗を植えました。大事に育てていきましょう。

さて、その苗はどうやって作ったかというと、前の年の菊を大事にとっておいて、春になってから、丈夫そうな葉っぱを切り取って栄養のある土に差しておきます。それを「さし芽」といいます。そうして何日かすると、その葉っぱから根が生えてきて根はどんどん伸びていって全体も大きくなってついに苗となるのです。すごい、生命力だと思いませんか。葉っぱだったところから根が生えてくるんですから・・・。

そういう菊の生きる力にあやかって、これからみなさんは自分たちの菊を秋まで大事にお世話をして育てていきましょう。お世話で大事なことは、まず水やりです。水をあげなかったら、すぐ枯れてしまいます。今は鉢上げしたばかりですから、あまり水をやり過ぎてはいけません。根がだめになってしまうからです。夏の暑いときはたくさん水をあげますが、朝か夕方の涼しい時にあげます。

また、時々は肥料もあげたり、雑草をとったり、いろいろ注意が必要です。先生たちが次に何をするか教えてくれますから、それをよく聞き取って、お世話をしっかりしましょう。

そして、普段から菊の育ち具合に関心をもってもらいたいと思います。自分の菊だけではなく、友だちの菊も他の学年の菊も見て、もし枯れそうになっている菊をみたら、すぐ教えてください。

菊という花は、元々は日本の花ではなく、今から1300年くらい前の奈良時代に中国から伝わってきたものと言われています。はじめは長生きの薬として栽培していたのですが、その内、とてもきれいな花なので鑑賞用(見るため)として育てられるようになりました。江戸時代になると、品種の改良といっていろいろな種類の菊がつくられるようになり、色とりどりのはなやかな菊がつくられるようになってきたのです。今ある菊のほとんどは、江戸時代とそれ以後の時代に日本でつくられたもので、今では菊といえば日本を代表する花となっています。桜が春を代表する日本の花とすれば、菊は秋を代表する日本の花といえます。

平久小学校では、この菊づくりはずっと続いていて今年で30年目になります。もうすっかり平久小の伝統文化といってもいいくらいに学校に根付いています。

そうした菊を育てているみなさんは、恵まれているという思いと同時に誇りをもってほしいなと思います。秋には、色とりどりのすてきな菊の花が咲きそろって、またみんなで鑑賞できることを楽しみにしています。

お話終わります。