全校朝会要旨 【 宿題の詩を間違えたけれど 】 平成22,9,6
おはようございます。記録的な猛暑が続いています。今年の6月から8月の日本の平均気温は、気象台が気象に関する統計を取り始めてから113年間で一番暑い夏になったそうです。しかも9月になっても暑さは収まらず、きのうは京都で39.9度という気温になりました。これは、9月で最も高い気温の記録ですし、今年の最高気温でもあります。猛暑はまだまだ続きそうです。みなさん、体にはくれぐれも気をつけて、熱中症などにかからないように注意しましょう。
さて、きょうのお話は、外国の学校に転校した小学生のお話です。この間、ある雑誌を読んでいたらこんなことが書かれていました。
小学校4年生の女の子が、お父さんのお仕事の都合でアメリカに行くことになり、そこの学校に入学しました。その学校は、日本人の学校ではありません。先生も友だちもみんなアメリカ人ですから英語で話します。日本語は通じません。でも、学校で生活しこども同士で遊んだりしていうちに、だいたい相手が何を言っているのかは分かり始めてきて、だんだんと言葉も覚え、友だちと楽しく遊べるようになりました。ただ、授業で話される言葉はよく聞き間違えて、失敗することも少なくありませんでした。
担任の先生は、こどもたちによく詩の朗読をさせます。ある日、日本の女の子にも一人の詩人の名前をあげて「この詩人の詩の一つを選んで朗読できるように勉強してくること」という宿題が出ました。ところが、その子は、先生の言った詩人の名前がはっきりと聞き取れず、別の詩人と勘違いをしてしまいました。
家に帰ってから、次の日にみんなの前でうまく朗読できるように、何回も練習しました。いよいよ当日の朗読の時間になりました。彼女が読み始めると、先生は最初ちょっとおかしな顔をしましたが、そのまま終わりまで彼女の朗読に耳を傾けました。そして、朗読が終わると、先生も友だちも一斉に拍手をしてくれました。その時、彼女はとても嬉しかったですが、なぜそんなに他の子よりもたくさん拍手をしてくれたのか分かりませんでした。
後になって、彼女はあの時自分が宿題を間違えて、別の詩人の詩を朗読したことに気がつきました。でも、あの時間違えている自分を笑いもせずに熱心に聞いてくれて、精いっぱい拍手してくれた、言葉も違いいろいろな人種のいるアメリカの学校の先生や友だちが、大好きになったそうです。なぜなら、ここで素晴らしい友だちがたくさんできると思ったからです。わたしたち日本の学校も、転校生や外国の友だちにそんな感想をもってくれるような学級にしたいですね。
さて、学校では、あさっての水曜日に「こども縁日」があります。お店の人だけが楽しむのではなくお客さんの立場にも立って、気を配り、力を合わせて、みんなが楽しめる「こども縁日」をつくっていきましょう。
お話終わります。