平成21年度2月号
自 分 も 人 も 大 切 に 校 長 並 木 明
大寒(1/20)は、ぽかぽかと暖かい一日でしたが、寒さが緩んだわけではないようです。
健康には十分ご留意ください。
誰でも寒さは嫌なものですが、しかし、冬は冬らしくしっかり寒くあってほしいと思います。麦や野菜の中には、冬の厳しい寒さがないといい作物に育たないものがあります。海の魚は冷水の中で脂が乗ってきます。寒冷の時季があって、動植物の生態系と自然全体の調和が得られるのではないでしょうか。冬眠している虫や動物たちにとっては、この冬の期間は、来るべき春のためのエネルギー蓄積の期間と考えられます。人間にとっても、きっと寒い冬があってこそ、待ち遠しい春への期待感と喜びがあり、自然への恵に対する感謝の気持ちが芽生えるものだと思うのです。
さて話は変わりますが、日本の最近の青少年の中には、自分の良いところを自信をもって言えない子が案外多くいると言われています。一見明るく振舞っていても、自分に信頼がもてず自分を良く評価できない。他人が自分をどう思っているかに過剰に気を遣い、他人の評価に動揺するようです。どういう原因があるにせよ、自分に価値が見出せない、自分が好きになれないということでは、将来の自分の夢や目標も立ちにくく、健全で前向きな心も育ちにくくなってきます。教育の一つの大きな課題として、こどもの自尊感情や自己肯定感を育んでいくことの重要性が出てきています。
自尊感情は、人との比較や人との競争から生まれるものではありません。一人一人の違いを認め、自らが自分のいいところに気がつく必要があります。人より優れていても優れていなくても、それは自分にとってかけがえのない個性であると気づくことです。そのためには、こども一人一人の発達途上のありのままの姿を受け入れて励ます周囲の共同体感覚が大切です。家庭、学校、地域社会が互いに連携、連動する中で、こどもの心に近づき勇気づける環境をつくっていくことです。
平久小学校では、一人一人のこどもの個性と実態をしっかり受けとめ、こども自身が自らの良さや特性に気づき、自分を大切にするように他者も気遣う優しさをもち、自信とやる気をもって目標実現に向けて力を尽くしていく子を育てていきます。